◎良作アニメ紹介;イヴの時間
2016-03-15


「イヴの時間」。
2008年からWebアニメーションとして順次公開されていた。1話15分で全6話。
2010年に、それらをまとめ、一部カット、一部新規カット追加で劇場公開された。
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元の公開版も好きだったけど、1話ごとのDVDを買うと高いので買えなかった。それが劇場版になったので買った。
(後日、元版6話を1枚にまとめたBDも発売されたので買った)。

人間と見た目区別が付かないようなアンドロイドが実現された世界。
アンドロイドは法律上標識を表示しなければならないが、それを取れば見た目も受け答えも人間と区別できない。
イヴという喫茶店では「当店では人間とロボットを区別しません」としてその標識を表示させない。すなわち、アンドロイドと人間がお互いがどちらであるかを知らないまま話をしていく。見た目の違いなくなり、応答も人間と変わりないとき、果たして相手がどちらであるか解るか、というより、区別する必要があるのか、と言うことを中心に話が展開される。

アンドロイドとの関係を描きながら、実は人間の定義とは何かというのを語っている。人間の動物との違いというのは過去からいろいろと語られている。道具を使うとか趣味があるとか。それぞれ反例が示されたりして未だ定義できないところだろうけど、さてもう一歩進んでロボットがこのアニメのごとく進化したときにその定義は同すべきなのか、と言うことが主題とも言える。相手の気持ち。似ているけど全然違う両者。「あなたは私のことどう思っているの」。と言う台詞に集約されている。本当の意味で、アンドロイドと人間の違いとは何かとか。その点で、各話のシナリオが絶妙でとてもおもしろい。各台詞にも意味がある。最終話のアンドロイドの目にある線は造形ではなく涙の跡であるとか、こまかい描写にもこだわりがあるので捜すと良い。

実際、人間は、某宗教のように神に創造されたとか言うのを初めとして、ことさらに自分たちを特別な物と思いたがっているけど、それは完全な思い上がり。しかし何かにつけて特別製をアピールするというか誇示したがる。この作品では
アンドロイドを人間の尊厳を奪う物として毛嫌いする「倫理委員会」というのをその立場において、その関係性も描いている。ただ、この作品では別に倫理委員会と戦ってアンドロイドの人権をつかもうとかそういう事を行っているのではない。主眼はそちらにはなく、あくまで関係性と定義に置かれている。人間ではなくても人間と対等に意思疎通できるなら、それはもう人として認識しても良いのではないかというメッセージだと受け取ったがどうだろうか。

劇場版とWeb公開版の違いについて。、両者を並べて見比べはしてないのだけど、劇場版では、オープニングが流れる前にある各話の導入部分のシーンが軒並みカットされている。終わりも少し。第4話はカットが多いように思う。登場人物も一部カットされてる(その出てくる場面)。特に最終話の終わりがカットされ、逆に、重要な場面追加がなされていることで、イヴのマスターの行動の理由がわかると同時に、物語のまとめ方が大きく変わった。


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